日本全国には、数多くの飲食店が点在をしています。弁当店から惣菜店・さらにはコンビニなどでも食べ物を購入できるので、先進国のなかでも日本は飽食大国と呼ばれているほどです。以前はテイクアウトというと、弁当店しかありませんでした。ここでは発泡スチロール製の容器に注文をしたお料理を詰めこまれますが、受け取ったら1時間以内で食べきるようにと注意書きをされているのが基本です。
なぜ時間制限を設けているのか、それは食品容器の素材が理由です。業務用食品容器の大半は石油製品となるため、内部に高温になる食品を入れると溶ける可能性があります。そのため、すぐに食べきるのが望ましいというわけになります。秋田県では江戸時代、独自の業務用食品容器を開発していまでは伝統工芸となった品物があります。
それは曲げわっぱという商品で、ヒノキを使った弁当箱です。ここで簡単に、曲げわっぱという業務用食品容器の概要を見ていくことにします。もともとは農民たちが使用していた弁当箱で、切り出した材木の端切れを使用して作ったのが始まりです。おにぎりと漬物を入れて持ち歩き、農作業の合間に腹ごしらえをするのに使っていました。
2008年、日本有形文化財に指定をされてからは伝統工芸品となっています。デパートなどでは業務用食品容器にも採用をしており、おこわや寿司などのテイクアウトに活用をされています。全国帝に普及をしており、弁当箱で買い求めることも可能です。